贈与税とは

お金があるからといって、例えばおじいちゃんおばあちゃんが可愛い孫の口座にお金を振り込むと、場合によっては孫は高い税金を取られかねません。贈与税というやつです。「生存する個人が、自分の財産を無償で他の個人にあげることを贈与といい、財産をもらった人は贈与税を納めなければならない」というのが贈与税です。贈与とは、「片方が自分の財産とみなされるものを相手方に与える意思を表示し、相手方がこれを受け取ることを承諾した時」に成立する民法上の契約の事をいいます。もちろん、10万円や20万円では贈与税は発生せず、現在は、年間110万円を超える財産をもらった人は贈与税を納める義務があり、申告しなければなりません。贈与と認められるのはお金だけではありません。家、土地、貴金属、車、書画・骨董、なども対象となります。


贈与税に関しては、どうも素人にはわかりにくい判断基準があります。もらった側が贈与となるのは、もらったお金を預貯金した場合、株式などを購入する代金に充てた場合、マイホームの買入代金に充てた場合などです。要するにもらったお金を自分の為に使ったり残したりした場合に贈与とみなされるのです。孫に車を買ってやったら、贈与税の対象となってしまいます。あまり甘やかさないことですね。


親や祖父母が生活資金を貸し付けた時は、祖父母側の財産は実質的には減らないと認定されて、贈与にはなりません。またもちろん、祖父母が直接大学の入学金を支払ったりするのも贈与とはみなされないようです。しかし、平成25年度の税制改正で、祖父母が孫やひ孫に将来の教育資金として、孫1人あたりにつき、まとめて1500万円まで渡しても贈与税はかからないと改正されました。ただし2015年末までの期間限定です。また学校の入学金や授業料以外でも、500万円までなら、塾や習い事、水泳教室などのお稽古代に使うことも認められました。


生まれたばかりの孫が将来高校や大学に進学する時に困らないようにと、まとめてお金を渡すことができるようになったわけですが、贈与と認められない期間は孫が30歳になるまでです。それまでに使い切らなければ、残額に贈与税がかかってしまいます。税務署は目を光らせて隙あらば税金をとろうとしますので、注意が必要です。贈与税は相続税に比べ控除額が小さく、税率がとても高いのです。相続税逃れを防ぐためだそうですが、資産家の祖父母を持つ人は、よく調べておいた方がいいですよ。